竪川スラップ訴訟をたたかう会 会計報告

竪川スラップ訴訟をたたかう会
会計報告

これまで多くの方々よりお寄せいただいたカンパにより、無事に裁判費用等を全てまかなうことができました。
皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
大変遅ればせながら、当会の収支を以下に報告させていただきます。

《収入の部》
カンパ総額    534,531円

《支出の部》
裁判費用(弁護士費用、証人交通費、裁判所による怪我人の治療費含む) 441,278円
印刷・紙代等    35,105円
会議室使用料    9,590円
郵送料    2,702円
文房具    432円

総額    489,107円

《残高の部》
45,424円

残高=剰余金は、このかん様々な面でご協力くださった、救援連絡センターに、全額カンパとさせていただくこととしました。

竪川SLAPP訴訟、不当判決への抗議声明

竪川SLAPP訴訟、不当判決への抗議声明

野宿者排除の行政が事実も証拠もねつ造した「竪川SLAPP訴訟」は、3月29日に不当判決が下された。
1:被告園良太は「基金」に3万9614円と年5分の利子を払え
2:訴訟費用は被告の負担
3:判決は仮執行できる(銀行口座の差し押さえ等)
である。
判決全文:https://tatekawaslapp.wordpress.com/2016/04/05/%E5%A0%85%E5%B7%9Dslapp%E8%A8%B4%E8%A8%9F-%E5%88%A4%E6%B1%BA/

この訴訟と判決の最大の問題は、ありもしない「暴行」を間接証拠のみで認めたことだ。
判決は、「江東区職員が首を絞められたと証言している」「医師の診断書がある」の2点だけで事実と認定した。そして「基金が公務災害補償費を払ったことで、怪我を負わせた被告園が負担を免れるのは不合理であるから、基金が園に費用請求する事」は、通常の業務範囲に過ぎないと認めたのだ。
つまり東京地裁民事第49部の裁判官の佐久間健吉、松本佳織、葛西正成は、「江東区」と「基金」の主張を丸呑みした上で、より整理して展開した。まさに司法が国家権力の言いなりとなったのだ。

私たちは、これは力を持つ行政権力や資本が民間人を威嚇目的で訴える「SⅬAPP訴訟だ」と訴えてきた。それは以下の5点による。
1:江東区は公安警察と連動して竪川の強制排除時から運動を凄まじく敵視してきた。2:首を絞めた事実が存在しない。3:刑事事件で何ら話題にできなかった事を裁判終了を見計らって民事で出してきた 4:訴訟費用が請求費用を優に上回るため、金額回収より嫌がらせ自体が目的である 5:事実が無いから証拠も一切ないため、裁判では何と再現イラストと再現写真(しかも弁護士が被害者役!)というありえないものを出してきた。

ところが佐久間らは5点の指摘には具体的に一切答えず、「江東区も基金も通常の仕事をしただけだ」とだけ書いて押し切った。また佐久間は「裁判での立証責任は基金にある」と言ったのに、裁判前から存在した証言と診断書のみで基金を勝たせた。基金がロクな証拠を出せなかった事も、江東区職員の証言が変節し続けた事も全く問題にしなかった。口では綺麗事を言いながら初めから結論ありきだったのだ。まさに思考停止で権力におもねるヒラメ裁判官、卑劣な保身の極みであり、絶対に許されない。

この訴訟は悪意の連合体だ。江東区役所は竪川河川敷公園で凄まじい暴力排除をした加害者だ。「基金」はそもそも「暴行」とされる現場におらず、裁判に一度も出ず、私たちが質問事項を何度送っても一切答えなかった。その基金が裁判を任せた黒野徳也弁護士は、2002年に明治大学の大学生協顧問弁護士として職員を全員解雇した運動つぶし専門の弁護士だ。権力のやりたい放題を裁判所が追認した。
「基金」は教師の過労うつ自殺を労務災害と認めなかった事で遺族に訴えられ、2月に東京地裁で敗訴したばかりだ。「基金」は真に救済すべき労務災害を認めず1円も支払わないのに、江東区職員の被害ねつ造は即座に認めて全額請求するという腐りきった組織なのだ。

私たちはこの判決が運動つぶしを加速させる事を危惧している。判決翌日に大阪・西成公園の野宿者テントへの行政代執行が強行された。大阪市は職員130人を排除に動員した費用として、野宿当事者と支援団体に何と15万円ずつ請求する方針という。新国立競技場建設による野宿者排除問題でも、JSCを「みなし公務員」として、強制排除事件の1カ月以上後に公務執行妨害をでっち上げ、支援者を令状逮捕するという弾圧が起きた。排除や弾圧で終わらず費用請求までかけてくる、現行犯逮捕が大原則の公務執行妨害が後からねつ造される、ともに竪川SLAPP訴訟と共通した手法が広がっている。

公務員のどんな暴力も許され、少しでも異議を唱えれば弾圧される。しかもいつでも・どこでも・過去のどんな内容からでも刑事と民事の両方で自由自在に弾圧できる時代の始まりだ。それゆえ私たちは、竪川SLAPP訴訟の不当判決を自らの問題と受け止め許さない事を多くの方々にお願いしたい。
そして私たちは江東区、地方公務員災害補償基金、佐久間健吉裁判長らを弾劾し続け、全ての費用請求を絶対に支払わない事をここに宣言する。それにより東京地裁が園さんの銀行口座から引き抜く、給料を差押さえる、自宅へ押しかけるなどの弾圧もありうるため、それらを絶対に許さず、ともに跳ね返していく。

2016年4月3日 竪川SLAPP訴訟をたたかう会
https://tatekawaslapp.wordpress.com/

東京地裁の不当な傍聴妨害と暴力への抗議声明

東京地裁の不当な傍聴妨害と暴力への抗議声明

2016年2月16日 「竪川SLAPP訴訟をたたかう会」

 2月2日、東京地裁で「竪川SLAPP訴訟」の最終弁論が行われました。これは2012年2月9日、江東区役所の野宿者排除に抗議した園良太さんが、不当逮捕・長期勾留された「2.9竪川弾圧」から始まっています。不当な有罪判決直後の14年2月、園さんのもとに突然「不当逮捕時に江東区職員の首を絞めてケガをさせたため、約4万円の治療費を払え」という請求書が来ました。送り主は公務員の労災組織「地方公務員災害補償基金」。まず「基金」が江東区職員に治療費を払ったため、代理請求をしてきたのです。
しかし、「江東区職員の首を絞めてケガをさせた」は事実無根のでっち上げで、暴力を振るったのは江東区側です。そのため拒否し続けた所、「基金」は何と東京地裁に民事裁判を起こしてきました。
公安警察と江東区による新手の運動潰しです。私達は15年6月から裁判を闘っています。
これまでの詳細はhttps://tatekawaslapp.wordpress.com/

 この日の裁判も「429号警備法廷」で行われました。ここは地裁警備職員による過剰警備が長年問題化
しています。傍聴者の財布や化粧ポーチ、ノートまで開かせる過剰な身体検査・荷物預かりを行い、廊下と法廷を鉄柵で分断し、法廷で一言でも発すればすぐに暴力排除し一日中地裁へ立ち入り禁止にしてしまいます。
さらに2日は強制排除された傍聴者が救急車で運ばれ、全治2週間のケガを負わされる事態になりました。私達は地裁へ強く抗議します。
身体検査のさい携帯を預ける事を拒否し、入廷しなかった方がいました。職員や廊下に待機する公安警察がのぞき見するかもしれず、それ自体は当然の判断です。
そして後から来た傍聴者に券を譲りました。そしてその方が入廷しようとすると、地裁の佐久間健吉裁判長は「既に破棄された傍聴券だから無効で入れない」と拒否したのです。空席のまま裁判は強行されました。しかし、傍聴券は、「この券は誰々の券」といった記名制にはなっておらず、属人性がある訳ではありません。あくまで傍聴券は、傍聴するために配布された券であり、それをどの傍聴者が持とうと、そのことが問題ではないはずです。傍聴券を持つ者が傍聴できるとしているのは裁判所であるにも関わらず、それを裁判所がなし崩しにしました。不当な所持品検査を強制し、拒否したら「券も無効だ」と決めつけ、別人の入廷すら拒否する三重の理不尽な暴力を行ったのです。
入れない様子を知る傍聴者が「裁判長、入れてあげて下さい!」と発言すると、佐久間裁判長は拒否し、傍聴者に退廷を命令。大勢の職員が彼を羽交い絞めにして強制排除し、エレベーター内で柔道技で叩きつけられ、足を痛め、救急車で運ばれました。足首ねんざ、再通院の必要ありという診断で、彼は足を引きずりながら帰る羽目になりました。
その後私達は地裁4階で抗議を続けましたが、職員らは暴力的に対応。対応責任者の渡辺氏らに地裁警備部で説明と謝罪を求めましたが、散々待たせた挙句、「暴力など振るっていない」と嘘をつきました。
そして建物内へ逃げ帰り、外では地裁が呼んだ大量の警察官が私達を排除・逮捕する態勢でいました。

 私達の相手は前代未聞のでっち上げ請求する「基金」と江東区で、裁判所をことさら問題にするのは本意ではありません。しかし裁判所職員が傍聴者を病院送りにするという異常事態を看過できません。佐久間裁判長は常々平穏な法廷を求めますが、実際は警備法廷を採用した彼ら自身が、問題を助長することになっています。社会運動の裁判は何でも警備法廷にする今の地裁の姿勢こそ民主主義に反し、自らの首も絞めているのです。そして判決内容にも予断と偏見が影響する危険性があります。
私達は東京地裁を強く糾弾し、暴力の実行者と責任者が説明と謝罪をする事を要求します。佐久間判長には判決を警備法廷でなく通常法廷で行う事を要求します。
そして、加害の立証責任は原告にあると明言した佐久間裁判長にはさらに、真実を見極め、基金の提出した「証拠」の作られ方をよく吟味し、本件の背景事情の流れのなかで見るとき被告の加害事実が真に立証されていると言い得るのか、正しい判断をくだす事を要求します。
そして皆様に抗議の声と判決日への結集を呼び掛けます。
★判決日★
3月29日(火)15時~東京地裁

傍聴に来てくださった方々へのお詫びと、竪川SLAPP訴訟 第5回(最終弁論)傍聴レポート

2月2日最終弁論の裁判の報告が遅くなりました。が、その前に堅川SLAPP訴訟をたたかう会よりお詫びがあります。
当日予定していた裁判前のアピール及び裁判後の報告会が、当該園さんの体調不良と、たたかう会の不手際、そして予測していなかった事態により、予定通り行えませんでした。
堅川SLAPP訴訟に注目し応援に駆けつけていただいた皆様には、予定をやりくりしていただいたり、貴重な時間をさいて朝早くから集まっていただいたにも関わらず、会からの訴え、そして最終弁論の報告をお伝えできず、大変申し訳ありませんでした。堅川SLAPP訴訟をたたか会一同、深くお詫び致します。

裁判前のアピールでは園さんの訴えを届けることはできませんでしたが、法廷においてはしっかりとたたかいました。
原告である地方公務員災害補償基金の代理人である黒野氏からは、特に弁論はなし。正当に訴える事柄がないのでしょう。

対して、堅川SLAPP訴訟弁護団からは、以下のような弁論がなされました。
「堅川SLAPP訴訟弁護団 最終弁論」
https://tatekawaslapp.wordpress.com/2016/02/17/%E5%A0%85%E5%B7%9Dslapp%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%E3%80%80%E3%80%8C%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%BC%81%E8%AB%96%E3%80%8D/

「頸椎捻挫をうけた」とする江東区職員Kの、「被告に前方から両手で首を絞められた」というイラストの主張から、前回11月19日の証人尋問において、「のど輪のような形で両手でついてきた」とイラストとは違う、新たな表現を行っていること。
また、堅川弾圧の刑事事件において、検察に聴取された際の供述では、「首を絞められた」とも、「頸椎捻挫をした」とも、一切なかったこと。
これらのことから、江東区職員Kの供述は、不自然で認めることはできず、この訴訟が棄却されるべきだということが論じられました。
また、そもそもこの堅川SLAPP訴訟は、堅川河川敷公園で、江東区が野宿者を暴力をともなって排除したことにさかのぼります。その際の、江東区職員の暴力、区での抗議の際に職員の実力行使によって排除されたこといついて、宮下公園国賠訴訟決を引き、江東区職員の違法性を改めて問いただされました。
宮下公園国賠訴訟、判決では、渋谷区職員が、抗議する支援者らを担ぎ上げて実力をもって排除したことに対し、違法との判断がなされ、損害賠償の支払いが命じられています。
(参照 みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会 勝訴判決
http://minnanokouenn.blogspot.jp/search?updated-max=2015-10-15T00:07:00%2B09:00&max-results=10 )

堅川SLAPP訴訟弁護団、最終弁論
ところで、被告が参考資料として提出した東京高等裁判所平成27年(ネ)第2104号損害賠償請求事件の判決は、渋谷区の職員らが抗議をしていた支援者らをその意思に反して実力で排除した事案に対し、違法の評価を行い、支援者側の勝訴が確定している。
すなわち、本件で江東区職員らが行ったのと同種の行為に関し、違法との評価を加え、損害賠償義務を認定したのである。
してみれば本件は、そもそも江東区の方こそ、自らのなした実力排除の違法性を問われるべき事案だったのであり、本件に先立つ刑事裁判において全く問題とされなかった被告の行為の違法性が問われるような筋合いの問題ではないのである。
https://tatekawaslapp.wordpress.com/2016/02/17/%E5%A0%85%E5%B7%9Dslapp%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%E3%80%80%E3%80%8C%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%BC%81%E8%AB%96%E3%80%8D/

そして、弁護団の後に、園さんによる最終弁論がなされました。詳細は、以下のリンクからご覧ください。
https://tatekawaslapp.wordpress.com/2016/02/09/%E5%A0%85%E5%B7%9Dslapp%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E3%80%80%E5%9C%92%E8%89%AF%E5%A4%AA%E3%80%8C%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%BC%81%E8%AB%96%E3%80%8D/

その、最終弁論の途中でのことでした。
傍聴をしに来たものの、裁判所の割り当てた429法廷(警備法廷)の席が少ないため、傍聴できない人が廊下で待機している状況が常にあります。
2日の裁判でも、傍聴できずに待つひとがいましたが、法廷と通路を隔てる警備柵を出られた方が、(単なる通路を出ただけなのに)傍聴を放棄したとして、傍聴券は無効だと裁判所職員が言い、再度入ろうとしても入れようとしません。後から来られた方に、傍聴券を譲ろうとしても、放棄した傍聴券だからダメと言い張ります。
しかし、傍聴券はそこに○○さんの傍聴券と記名されて割り当てられているものではありません。法廷内と外の行き来ではなく、(鉄柵で勝手に分断されているだけで)本来はただ通路の行き来で、放棄したと言われても納得できません。その様子を見た傍聴者が、弁論中に裁判長に「傍聴させてほしい」と発言しましたが、裁判長は却下し、発言者は退廷を命じられ裁判所職員に囲まれ無理やり連れていかれました。
この際、裁判所職員によって傍聴者は怪我を負い救急搬送される事態になり、裁判後に傍聴者が残り、3時間に渡って説明を求め抗議しました。
詳しくは、次に続く、「東京地裁の不当な傍聴妨害と暴力への抗議声明」をお読みください。

裁判所による傍聴妨害と職員による暴力は不当で許しがたいものでしたが、裁判闘争での最終弁論は、弁護団、当該の園さんともに、このSLAPP訴訟のおかしさ、本来問われるべき江東区の暴力について、しっかり訴えるものとなりました。
次回が、判決となります。3月29日(火)15時~、東京地裁にお集まりください。

堅川SLAPP訴訟弁護団 「最終弁論」

平成27年(ワ)第4562号 損害賠償請求事件
原  告  地方公務員災害保証基金
被  告  園良太

準備書面

2016年1月26日

被告訴訟代理人 弁護士 大口 昭彦
同  川村 理

東京地方裁判所民事第49部 御 中

第1 K供述は信用できない
本件において、原告は、もっぱら江東区役所職員K(以下、「K」という)の供述を根拠として、被告がKの首を両手で絞め、結果、Kは頸椎捻挫の負傷をしたという。
しかしながら、以下に見るとおり、Kの供述には何らの信用性もなく、原告の請求は棄却されるべきである。
1 提訴後の供述自体が変遷している
原告は、平成27年4月9日付の訴状に変わる準備書面において、「被告に前方から両手で首を絞められた」と主張していた。甲第3号証及び甲第15号証もかかる主張に沿ったものである。
その後、原告は、平成27年8月5日付の証拠説明書においては、甲13の立証趣旨として、「Kが被告に首を掴まれ」などと表現を微妙に変更している。
さらに平成27年8月25日付のKの陳述書(甲14)においては、「のどわ」のような形で首を絞められましたと、さらに新たな表現を行うようになった。
平成27年11月12日、原告訴訟代理人はK立ち会いの下に現場再現を行ったが、そこで再現された状況は、腕の伸び具合や両手親指の位置関係、Kの手の位置等に関し、甲第15号証で示された状況とは大きく異なっている。
このように、Kの供述やそれに基づく原告の主張は、本件提訴後だけでも二転三転しているのであって、とうてい信用しがたいものというべきである。
2 Kの捜査段階の供述の不自然
次に、被告の刑事事件に関するKの捜査段階の供述(乙第14号証)には、「両手で首を絞められた」も「頸椎捻挫」の記述も一切なく、Kの本件訴訟における供述に重大な疑義を示すものというべきである。
すなわち、乙第14号証においては、「両手で首を絞められた」なる供述は全く存在せず、3頁において、「私の首付近を手で押すようにしてきました」という供述があるのみである。また、同書証最後の処罰感情の欄を見ても、「両手で首を絞められた」点には触れず、もっぱら「区役所で暴れたあげく」「ガラス壁を蹴破ったことをしでかした」などというのみである。Kが真に「両手で首を絞められ」「頸椎捻挫」を生じたのであれば、まずこの点を指摘するのが通常であるところ、かかる点に言及しないことは不合理であり、かつ、Kは、証人尋問の際、かかる不自然生を追求されても合理的な弁明を一切行わなかった。
なお、付近で現場にいたというK.Nの供述調書(乙第15号証)を見ても、「両手で首を絞められた」という指摘はなく、「Kさんの首を手でつかんだりしていました」という記述しか見当たらない。
3 動画上も被告が両手で首を絞めた場面は認められない
原告が指摘する再生時間23分33秒を見れば、確かに被告の左手が伸びた状況は認められるものの、原告が立証趣旨で指摘するように「首を掴まれ」とまで認めることは出来ない。
4 以上によれば、被告がKの首を両手で絞めたなどという原告の主張は全く事実無根であり、本件請求は棄却されるべきである。

第2 江東区職員の暴力こそが問題とされるべきである
1 本件の背景事情は、乙第1号証ないし8号証のとおりであり、かつ、U証人が本法廷で証言したとおりである。
本件に先立つ1月27日、江東区は竪川河川敷公園の野宿者排除のためにその住居周辺にフェンスを設置しようとしたのであるが、その際、江東区職員らは、現場で抗議をしていた支援者らに肘鉄やけり、旨に馬乗りになる等の暴行を加えている。
また、2月8日の代執行当日にも同様の暴力が行われている。
2月9日の事件当日においても、水辺と緑の課のカウンター前で抗議をしていた被告に対し、江東区職員が実力を持って排除したことは明らかである。
2 ところで、被告が参考資料として提出した東京高等裁判所平成27年(ネ)第2104号損害賠償請求事件の判決は、渋谷区の職員らが抗議をしていた支援者らをその意思に反して実力で排除した事案に対し、違法の評価を行い、支援者側の勝訴が確定している。
すなわち、本件で江東区職員らが行ったのと同種の行為に関し、違法との評価を加え、損害賠償義務を認定したのである。
してみれば本件は、そもそも江東区の方こそ、自らのなした実力排除の違法性を問われるべき事案だったのであり、本件に先立つ刑事裁判において全く問題とされなかった被告の行為の違法性が問われるような筋合いの問題ではないのである。
3 よって、いずれにしても、原告の請求は棄却されるべきである。

以上

堅川SLAPP訴訟 最終期日は3月29日

4年前の今日、2月9日。
江東区が、堅川に暮らす野宿者を暴力的に排除したことに対し、区に抗議した中で起きた堅川弾圧。
抗議をした園良太さんは長期拘留され、弾圧に対する救援から、その後の一審、控訴審の裁判闘争と、2年にわたって多くの仲間に支えられ、ともにたたかってきました。

その控訴審から半年経って、今度は江東区と地方公務員災害補償基金が、園さんが2012年に区役所で抗議した際に「江東区職員に傷害を負わせた」とし、損害賠償(治療費)を支払えと、新たに民事裁判を起こしてきました。もちろん、園さんは区職員の首を絞め怪我をさせてはいません。裁判に持ち込むことで、時間や労力、お金を奪い、本人はもちろん、人間関係や運動を疲弊させる恫喝・嫌がらせ裁判、これが堅川SLAPP訴訟です。
江東区はこうして、自身の野宿者への差別・暴力排除という行いを隠し、抗議してくる者に対して執拗に追いかけ弾圧してきます。

堅川SLAPP訴訟の裁判自体は2015年6月から始まりましたが、堅川弾圧から続く、この4年間のたたかいとも言えます。

次回期日が、堅川SLAPP訴訟の判決となります。
日時:2016年3月29日(火)15時から
場所:東京地裁429号法廷(予定)

多くの結集をお願いします。