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東京地裁の不当な傍聴妨害と暴力への抗議声明

東京地裁の不当な傍聴妨害と暴力への抗議声明

2016年2月16日 「竪川SLAPP訴訟をたたかう会」

 2月2日、東京地裁で「竪川SLAPP訴訟」の最終弁論が行われました。これは2012年2月9日、江東区役所の野宿者排除に抗議した園良太さんが、不当逮捕・長期勾留された「2.9竪川弾圧」から始まっています。不当な有罪判決直後の14年2月、園さんのもとに突然「不当逮捕時に江東区職員の首を絞めてケガをさせたため、約4万円の治療費を払え」という請求書が来ました。送り主は公務員の労災組織「地方公務員災害補償基金」。まず「基金」が江東区職員に治療費を払ったため、代理請求をしてきたのです。
しかし、「江東区職員の首を絞めてケガをさせた」は事実無根のでっち上げで、暴力を振るったのは江東区側です。そのため拒否し続けた所、「基金」は何と東京地裁に民事裁判を起こしてきました。
公安警察と江東区による新手の運動潰しです。私達は15年6月から裁判を闘っています。
これまでの詳細はhttps://tatekawaslapp.wordpress.com/

 この日の裁判も「429号警備法廷」で行われました。ここは地裁警備職員による過剰警備が長年問題化
しています。傍聴者の財布や化粧ポーチ、ノートまで開かせる過剰な身体検査・荷物預かりを行い、廊下と法廷を鉄柵で分断し、法廷で一言でも発すればすぐに暴力排除し一日中地裁へ立ち入り禁止にしてしまいます。
さらに2日は強制排除された傍聴者が救急車で運ばれ、全治2週間のケガを負わされる事態になりました。私達は地裁へ強く抗議します。
身体検査のさい携帯を預ける事を拒否し、入廷しなかった方がいました。職員や廊下に待機する公安警察がのぞき見するかもしれず、それ自体は当然の判断です。
そして後から来た傍聴者に券を譲りました。そしてその方が入廷しようとすると、地裁の佐久間健吉裁判長は「既に破棄された傍聴券だから無効で入れない」と拒否したのです。空席のまま裁判は強行されました。しかし、傍聴券は、「この券は誰々の券」といった記名制にはなっておらず、属人性がある訳ではありません。あくまで傍聴券は、傍聴するために配布された券であり、それをどの傍聴者が持とうと、そのことが問題ではないはずです。傍聴券を持つ者が傍聴できるとしているのは裁判所であるにも関わらず、それを裁判所がなし崩しにしました。不当な所持品検査を強制し、拒否したら「券も無効だ」と決めつけ、別人の入廷すら拒否する三重の理不尽な暴力を行ったのです。
入れない様子を知る傍聴者が「裁判長、入れてあげて下さい!」と発言すると、佐久間裁判長は拒否し、傍聴者に退廷を命令。大勢の職員が彼を羽交い絞めにして強制排除し、エレベーター内で柔道技で叩きつけられ、足を痛め、救急車で運ばれました。足首ねんざ、再通院の必要ありという診断で、彼は足を引きずりながら帰る羽目になりました。
その後私達は地裁4階で抗議を続けましたが、職員らは暴力的に対応。対応責任者の渡辺氏らに地裁警備部で説明と謝罪を求めましたが、散々待たせた挙句、「暴力など振るっていない」と嘘をつきました。
そして建物内へ逃げ帰り、外では地裁が呼んだ大量の警察官が私達を排除・逮捕する態勢でいました。

 私達の相手は前代未聞のでっち上げ請求する「基金」と江東区で、裁判所をことさら問題にするのは本意ではありません。しかし裁判所職員が傍聴者を病院送りにするという異常事態を看過できません。佐久間裁判長は常々平穏な法廷を求めますが、実際は警備法廷を採用した彼ら自身が、問題を助長することになっています。社会運動の裁判は何でも警備法廷にする今の地裁の姿勢こそ民主主義に反し、自らの首も絞めているのです。そして判決内容にも予断と偏見が影響する危険性があります。
私達は東京地裁を強く糾弾し、暴力の実行者と責任者が説明と謝罪をする事を要求します。佐久間判長には判決を警備法廷でなく通常法廷で行う事を要求します。
そして、加害の立証責任は原告にあると明言した佐久間裁判長にはさらに、真実を見極め、基金の提出した「証拠」の作られ方をよく吟味し、本件の背景事情の流れのなかで見るとき被告の加害事実が真に立証されていると言い得るのか、正しい判断をくだす事を要求します。
そして皆様に抗議の声と判決日への結集を呼び掛けます。
★判決日★
3月29日(火)15時~東京地裁

傍聴に来てくださった方々へのお詫びと、竪川SLAPP訴訟 第5回(最終弁論)傍聴レポート

2月2日最終弁論の裁判の報告が遅くなりました。が、その前に堅川SLAPP訴訟をたたかう会よりお詫びがあります。
当日予定していた裁判前のアピール及び裁判後の報告会が、当該園さんの体調不良と、たたかう会の不手際、そして予測していなかった事態により、予定通り行えませんでした。
堅川SLAPP訴訟に注目し応援に駆けつけていただいた皆様には、予定をやりくりしていただいたり、貴重な時間をさいて朝早くから集まっていただいたにも関わらず、会からの訴え、そして最終弁論の報告をお伝えできず、大変申し訳ありませんでした。堅川SLAPP訴訟をたたか会一同、深くお詫び致します。

裁判前のアピールでは園さんの訴えを届けることはできませんでしたが、法廷においてはしっかりとたたかいました。
原告である地方公務員災害補償基金の代理人である黒野氏からは、特に弁論はなし。正当に訴える事柄がないのでしょう。

対して、堅川SLAPP訴訟弁護団からは、以下のような弁論がなされました。
「堅川SLAPP訴訟弁護団 最終弁論」
https://tatekawaslapp.wordpress.com/2016/02/17/%E5%A0%85%E5%B7%9Dslapp%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%E3%80%80%E3%80%8C%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%BC%81%E8%AB%96%E3%80%8D/

「頸椎捻挫をうけた」とする江東区職員Kの、「被告に前方から両手で首を絞められた」というイラストの主張から、前回11月19日の証人尋問において、「のど輪のような形で両手でついてきた」とイラストとは違う、新たな表現を行っていること。
また、堅川弾圧の刑事事件において、検察に聴取された際の供述では、「首を絞められた」とも、「頸椎捻挫をした」とも、一切なかったこと。
これらのことから、江東区職員Kの供述は、不自然で認めることはできず、この訴訟が棄却されるべきだということが論じられました。
また、そもそもこの堅川SLAPP訴訟は、堅川河川敷公園で、江東区が野宿者を暴力をともなって排除したことにさかのぼります。その際の、江東区職員の暴力、区での抗議の際に職員の実力行使によって排除されたこといついて、宮下公園国賠訴訟決を引き、江東区職員の違法性を改めて問いただされました。
宮下公園国賠訴訟、判決では、渋谷区職員が、抗議する支援者らを担ぎ上げて実力をもって排除したことに対し、違法との判断がなされ、損害賠償の支払いが命じられています。
(参照 みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会 勝訴判決
http://minnanokouenn.blogspot.jp/search?updated-max=2015-10-15T00:07:00%2B09:00&max-results=10 )

堅川SLAPP訴訟弁護団、最終弁論
ところで、被告が参考資料として提出した東京高等裁判所平成27年(ネ)第2104号損害賠償請求事件の判決は、渋谷区の職員らが抗議をしていた支援者らをその意思に反して実力で排除した事案に対し、違法の評価を行い、支援者側の勝訴が確定している。
すなわち、本件で江東区職員らが行ったのと同種の行為に関し、違法との評価を加え、損害賠償義務を認定したのである。
してみれば本件は、そもそも江東区の方こそ、自らのなした実力排除の違法性を問われるべき事案だったのであり、本件に先立つ刑事裁判において全く問題とされなかった被告の行為の違法性が問われるような筋合いの問題ではないのである。
https://tatekawaslapp.wordpress.com/2016/02/17/%E5%A0%85%E5%B7%9Dslapp%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%9B%A3%E3%80%80%E3%80%8C%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%BC%81%E8%AB%96%E3%80%8D/

そして、弁護団の後に、園さんによる最終弁論がなされました。詳細は、以下のリンクからご覧ください。
https://tatekawaslapp.wordpress.com/2016/02/09/%E5%A0%85%E5%B7%9Dslapp%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E3%80%80%E5%9C%92%E8%89%AF%E5%A4%AA%E3%80%8C%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%BC%81%E8%AB%96%E3%80%8D/

その、最終弁論の途中でのことでした。
傍聴をしに来たものの、裁判所の割り当てた429法廷(警備法廷)の席が少ないため、傍聴できない人が廊下で待機している状況が常にあります。
2日の裁判でも、傍聴できずに待つひとがいましたが、法廷と通路を隔てる警備柵を出られた方が、(単なる通路を出ただけなのに)傍聴を放棄したとして、傍聴券は無効だと裁判所職員が言い、再度入ろうとしても入れようとしません。後から来られた方に、傍聴券を譲ろうとしても、放棄した傍聴券だからダメと言い張ります。
しかし、傍聴券はそこに○○さんの傍聴券と記名されて割り当てられているものではありません。法廷内と外の行き来ではなく、(鉄柵で勝手に分断されているだけで)本来はただ通路の行き来で、放棄したと言われても納得できません。その様子を見た傍聴者が、弁論中に裁判長に「傍聴させてほしい」と発言しましたが、裁判長は却下し、発言者は退廷を命じられ裁判所職員に囲まれ無理やり連れていかれました。
この際、裁判所職員によって傍聴者は怪我を負い救急搬送される事態になり、裁判後に傍聴者が残り、3時間に渡って説明を求め抗議しました。
詳しくは、次に続く、「東京地裁の不当な傍聴妨害と暴力への抗議声明」をお読みください。

裁判所による傍聴妨害と職員による暴力は不当で許しがたいものでしたが、裁判闘争での最終弁論は、弁護団、当該の園さんともに、このSLAPP訴訟のおかしさ、本来問われるべき江東区の暴力について、しっかり訴えるものとなりました。
次回が、判決となります。3月29日(火)15時~、東京地裁にお集まりください。

堅川SLAPP訴訟弁護団 「最終弁論」

平成27年(ワ)第4562号 損害賠償請求事件
原  告  地方公務員災害保証基金
被  告  園良太

準備書面

2016年1月26日

被告訴訟代理人 弁護士 大口 昭彦
同  川村 理

東京地方裁判所民事第49部 御 中

第1 K供述は信用できない
本件において、原告は、もっぱら江東区役所職員K(以下、「K」という)の供述を根拠として、被告がKの首を両手で絞め、結果、Kは頸椎捻挫の負傷をしたという。
しかしながら、以下に見るとおり、Kの供述には何らの信用性もなく、原告の請求は棄却されるべきである。
1 提訴後の供述自体が変遷している
原告は、平成27年4月9日付の訴状に変わる準備書面において、「被告に前方から両手で首を絞められた」と主張していた。甲第3号証及び甲第15号証もかかる主張に沿ったものである。
その後、原告は、平成27年8月5日付の証拠説明書においては、甲13の立証趣旨として、「Kが被告に首を掴まれ」などと表現を微妙に変更している。
さらに平成27年8月25日付のKの陳述書(甲14)においては、「のどわ」のような形で首を絞められましたと、さらに新たな表現を行うようになった。
平成27年11月12日、原告訴訟代理人はK立ち会いの下に現場再現を行ったが、そこで再現された状況は、腕の伸び具合や両手親指の位置関係、Kの手の位置等に関し、甲第15号証で示された状況とは大きく異なっている。
このように、Kの供述やそれに基づく原告の主張は、本件提訴後だけでも二転三転しているのであって、とうてい信用しがたいものというべきである。
2 Kの捜査段階の供述の不自然
次に、被告の刑事事件に関するKの捜査段階の供述(乙第14号証)には、「両手で首を絞められた」も「頸椎捻挫」の記述も一切なく、Kの本件訴訟における供述に重大な疑義を示すものというべきである。
すなわち、乙第14号証においては、「両手で首を絞められた」なる供述は全く存在せず、3頁において、「私の首付近を手で押すようにしてきました」という供述があるのみである。また、同書証最後の処罰感情の欄を見ても、「両手で首を絞められた」点には触れず、もっぱら「区役所で暴れたあげく」「ガラス壁を蹴破ったことをしでかした」などというのみである。Kが真に「両手で首を絞められ」「頸椎捻挫」を生じたのであれば、まずこの点を指摘するのが通常であるところ、かかる点に言及しないことは不合理であり、かつ、Kは、証人尋問の際、かかる不自然生を追求されても合理的な弁明を一切行わなかった。
なお、付近で現場にいたというK.Nの供述調書(乙第15号証)を見ても、「両手で首を絞められた」という指摘はなく、「Kさんの首を手でつかんだりしていました」という記述しか見当たらない。
3 動画上も被告が両手で首を絞めた場面は認められない
原告が指摘する再生時間23分33秒を見れば、確かに被告の左手が伸びた状況は認められるものの、原告が立証趣旨で指摘するように「首を掴まれ」とまで認めることは出来ない。
4 以上によれば、被告がKの首を両手で絞めたなどという原告の主張は全く事実無根であり、本件請求は棄却されるべきである。

第2 江東区職員の暴力こそが問題とされるべきである
1 本件の背景事情は、乙第1号証ないし8号証のとおりであり、かつ、U証人が本法廷で証言したとおりである。
本件に先立つ1月27日、江東区は竪川河川敷公園の野宿者排除のためにその住居周辺にフェンスを設置しようとしたのであるが、その際、江東区職員らは、現場で抗議をしていた支援者らに肘鉄やけり、旨に馬乗りになる等の暴行を加えている。
また、2月8日の代執行当日にも同様の暴力が行われている。
2月9日の事件当日においても、水辺と緑の課のカウンター前で抗議をしていた被告に対し、江東区職員が実力を持って排除したことは明らかである。
2 ところで、被告が参考資料として提出した東京高等裁判所平成27年(ネ)第2104号損害賠償請求事件の判決は、渋谷区の職員らが抗議をしていた支援者らをその意思に反して実力で排除した事案に対し、違法の評価を行い、支援者側の勝訴が確定している。
すなわち、本件で江東区職員らが行ったのと同種の行為に関し、違法との評価を加え、損害賠償義務を認定したのである。
してみれば本件は、そもそも江東区の方こそ、自らのなした実力排除の違法性を問われるべき事案だったのであり、本件に先立つ刑事裁判において全く問題とされなかった被告の行為の違法性が問われるような筋合いの問題ではないのである。
3 よって、いずれにしても、原告の請求は棄却されるべきである。

以上

堅川SLAPP訴訟 最終期日は3月29日

4年前の今日、2月9日。
江東区が、堅川に暮らす野宿者を暴力的に排除したことに対し、区に抗議した中で起きた堅川弾圧。
抗議をした園良太さんは長期拘留され、弾圧に対する救援から、その後の一審、控訴審の裁判闘争と、2年にわたって多くの仲間に支えられ、ともにたたかってきました。

その控訴審から半年経って、今度は江東区と地方公務員災害補償基金が、園さんが2012年に区役所で抗議した際に「江東区職員に傷害を負わせた」とし、損害賠償(治療費)を支払えと、新たに民事裁判を起こしてきました。もちろん、園さんは区職員の首を絞め怪我をさせてはいません。裁判に持ち込むことで、時間や労力、お金を奪い、本人はもちろん、人間関係や運動を疲弊させる恫喝・嫌がらせ裁判、これが堅川SLAPP訴訟です。
江東区はこうして、自身の野宿者への差別・暴力排除という行いを隠し、抗議してくる者に対して執拗に追いかけ弾圧してきます。

堅川SLAPP訴訟の裁判自体は2015年6月から始まりましたが、堅川弾圧から続く、この4年間のたたかいとも言えます。

次回期日が、堅川SLAPP訴訟の判決となります。
日時:2016年3月29日(火)15時から
場所:東京地裁429号法廷(予定)

多くの結集をお願いします。

堅川SLAPP訴訟 園良太「最終弁論」

 

園良太 最終弁論
                                    2016年2月2日

この損賠請求裁判はとても少額で小規模だが、内容は司法や行政の未来を左右する。請求事実もねつ造、出した証拠と証言もねつ造、それを権力者の行政が力のない民間人に行っているからだ。この請求は次回判決で社会全体のために必ず却下されなければならない。以下にそれを詳しく説明する。

私達は「地方公務員災害補償基金」(以下「基金」)の最初の請求から一貫して「事実無根、暴行もケガも治療費もねつ造の前代未聞の請求だ」と確信し主張してきた。そして裁判が始まると、「基金」と江東区は適当なイラストや再現写真しか証拠を出せなくなった。イラストは何と江東区古木本人が書き、写真は弁護士の黒野自身が古木の役割を演じている。証拠の客観性がゼロではないか、かつてこんなふざけきった裁判があっただろうか? 事実自体がねつ造だから証拠もねつ造するしかない事は明らかだ。そしてこんな作り方をするくらい、公安警察と江東区が竪川河川敷公園の強制排除から一貫する悪意のみで裁判を起こした事も明らかなのだ。

1万歩譲ってこれらを証拠扱いしても、矛盾の塊だ。古木は、江東区役所で私が体当たりをして「のど輪」のように両手でついてきたというが、イラストには私が両手で首を絞めたように書かれており、「のど輪」とは明らかに食い違う。また私の髪も靴も筆致が全て適当で、服など全く違っており、証拠に値しない。写真もイラストも腕を真っすぐ伸ばしているが、首を絞める時は腕を曲げなければ力は入らない。実際にはやられていないからわからないのだ。
こんな証拠を出す「基金」は焦っている。同時に「これでも勝てるだろう」と東京地裁を、佐久間裁判長をなめきっている。裁判長、それでいいんですか。

なるほど、被害者本人の証言や医者の診断書があるではないかという声が原告席から聞こえる。だがそれだけで押し切れるなら「ヤクザに証拠はいらねぇんだよ!」というよくある脅しと同じだ。司法や裁判の意味がない。11月19日の江東区古木の「証言」なるものは、ねつ造の見るも無残な露呈だった。

彼らは刑事事件時代から、私達を無理やり有罪にするために、自分たちの竪川河川敷公園や江東区役所での暴力を徹底的に隠している。そのため今回も最初に弁護士から「2月8日の行政代執行時における証人の役割は?」と聞かれると「本件とは関係ない」と拒否した。裁判長から「関心があるので答えるように」と促され、渋々警備や撮影を担当していたと答える始末だ。

また2月9日に古木らは私達の背後から突然襲い掛かり強制排除しようとした。いきなり羽交い絞めにされたために私はカウンターにしがみつき、その後両手両足を持たれ宙づりにされて運ばれた。ゆえに自分の暴力を隠したい古木は「何故外に出されるに至ったのですか」と何度聞かれても答えず、ようやく「外に出るようお願いした」と答えたが、「お願い」など噴飯ものの事実隠ぺいだ。

弁護士、さらに裁判長からも「口頭のお願いなのか、身体的接触(実力行使)なのかを聞いてる」と言われ、ここでも渋りながらようやく「身体的接触」と認めるも、「具体的なことは覚えてない」と逃げた。首を絞められたと4年後に克明にわめきたてる人間が、わずか数分前の自分の行為を覚えていないなどありえない。

そして江東区職員が撮影した当日の様子のDVDを「見ていない」と答えた。だが自ら撮影した映像を4年間一度も見ないのも、自分の証言を補う客観的証拠となる今回でも見ないというのは考えられない。DVDに首を絞めた事実が映っておらず、古木らの私への暴力排除と役所立ち入りブロックが明確に映っているから、裁判で話題にしたくないのだ。

さらに決定的なことは、「首が痛くて通院中」にも関わらず、同時期の警察・検察の事情聴取においてそれを何一つ証言していないことだ。

当時の公安警察木下は、私を起訴できる案件は何でも探していた。私が割ったガラス代金を弁償した直後の取り調べで私に「いや~、まさか弁償できるとはね…簡単に払える金額じゃないんだけどなぁ」と悔しそうに話しており、起訴前の12年2月27、28日に古木を含む江東区職員に徹底的に聞き取りを行い「園に業務を妨害された」と言わせて威力業務妨害で起訴してきた。事情聴取日と内容は調書に残っており、江東区も見ており、覚えていないという答えは許されない。首絞めが事実なら古木が証言すれば暴行罪での起訴を作り上げられるが、事実が無いため刑事事件では無理がありすぎて避けたのだ。

これを前回黒野弁護士は「首絞めを検察に証言する、しないは古木さんの自由で、証言の必要性を感じなかったからですよね?」とのたまったが、私の加害行為を言わせたくて仕方ない検事を前に、「散々業務を妨害されており、園を厳罰に処してほしい」と力強く語った人間が首まで絞められていたなら、まず真っ先にその事を語るはずだ。現場にいたことで事情聴取された他の職員たちも、古木が首を絞められた事実など一切証言していない始末だ。

古木はその不自然さを突かれると、全身から汗と焦りと緊張感がほとばしり、事情聴取の回数すら覚えていない、何月何日かも記憶にない、首を絞めた事を話したかどうかも記憶にないと繰り返した。

全くふざけている。検事に話したかどうかすら覚えていない案件なら、なぜ4年もたった今回に突然裁判だけを起こすのだ。ありえないではないか。都合のよい嘘を喜々として語り、矛盾を突かれると覚えているのに覚えていないとごまかす。古木は証言の最初に「嘘をつけば罰を受ける」と専制しており、彼は監獄に入るべきだ。そして古木は「公務災害の認定に必要だから病院を受診した」「上司に言ったら出しなさいと言われました」と答えており、その上司達も全員監獄に入るべきだ。実際には私だけが4ヶ月以上も監獄に入れられた。こんな事は絶対に許されない!

最後に古木は「実際に職場を休んだのは2月10日の午前中だけ」と答えた。診断書の「全治2週間」のでたらめさは明らかだ。昨年の陳述書で述べたように、「頸椎ねんざ」は、本人が「痛い」と言ったり「頸椎ねんざですよね」と強調しているだけで、整形外科が詳しく触りもせずに診断書を出す事もできるものだ。この安易さ故に、ヤクザや車の「当たり屋」がありもしないケガをつくって相手を訴える時によく使っているのだ。江東区は訴えも証拠もヤクザそのものである。そして「首を絞められた」なる主張は、裁判官や市民に「相手が殺意のあるおぞましい事をしたに違いないと」簡単に思わせられる、ありもしない暴力を作る時の典型例だ。権力を持つ側が行った暴力を市民の責任に転嫁できるからであり、沖縄辺野古で海上保安庁が基地建設に反対する人々をする時も度々そう主張する。

「基金」の事実認定も訴訟もデタラメそのものだ。労災組織がわずか4万円の治療費請求を民事訴訟にまで訴えるのは社会常識に大きく反する。訴訟費用は請求費を有に上回るからであり、税金を使う役所はその使用がより厳しく制限されなければいけないからだ。だが「基金」の請求文章はなぜ・どのように事実を認定したのかが一切書かれていないまさに怪文書だった。私達が文書で何度抗議・反論しても基金はそれには一切答えずに送り続けられ、14年4月に西早稲田の「基金」事務所に行き、請求の理由や過去の請求事例を聞いても彼らは一切答えず、警察を呼んで排除しようとした。そして事実認定の説明も、私への聞き取りも、反論への答えも一切無いまま今年初めに突然訴訟を起こしてしまったのだ。

つまり江東区も基金も、悪意や怠慢により、税金を私的な弾圧に不正使用している。東芝のような企業の不正会計は追及されても、最もそれをしてはいけない役所がやりたい放題私的流用しているのが今の日本である。江東区と基金を敗訴させなければ、裁判所もそれを認める事になるのだ。

これらの溢れるデマの証拠をもとに、再度言う。首絞めの事実が無いから刑事事件に出せなかったのであり、民事事件は事実が無くても損賠請求を起こせるから出してきたのだ。

そして古木の後のUさんが証言した、江東区の暴力こそ事実であり、ここで裁かれるべきだ。私達が言及した宮下公園国賠訴訟の判決でも、行政代執行での職員らが両手両足を持って排除することは違法と言及され、国賠は勝利した。区役所から市民を同じ方法で追い出すことももちろん違法なのだ。

最後の核心は、なぜ江東区の悪意と基金の怠慢が、この異常極まる裁判という形になったかだ。
それはこの日本社会に「公安警察」が存在するからだ。彼らは社会矛盾の被害者や矛盾と闘う人々をつぶす事を仕事にしており、そのためにはどんな事でもやる。江東区は竪川の行政代執行時から一貫して公安警察とともに動き、公安も運動をつぶすために江東区と結束していた。この常識を超えた損賠請求はその結束により起こされたのだ。佐久間裁判長が公安警察をどう認識しているかは不明だが、この裁判の異常さや不可解さは少しでも感じているはずだ。理由は公安警察にある。公安事件裁判とは裁判所をでっち上げに利用するものなのだ。

最後にこの訴訟の問題の根源を昨年に続き述べる。これは現代の「ファシズム」そのものである。江東区職員の野宿者への凄まじい暴力は地方自治体の常識を遥かに超えていました。それが今オリンピック再開発により渋谷を始め東京中の野宿者排除に広がっている。そして何よりもありえない事は、江東区が逮捕、起訴、刑事裁判の時には「暴行」の話を一切出さなかった事だ。事実が存在しないため出せなかった。故に普通なら後からこんな訴訟は誰も起こせないし、起こした側が負けることは誰にでも分かる。

ところが江東区職員はどこも痛くないのに医者に行き、偽の診断書を作り偽の治療費を請求し、「暴行」のイラストまで書いて裁判に出した。「基金」も事実検証や私達への聞き取り等全くやらずに損賠請求を起こし、裁判は全部悪徳弁護士に任せて一度も出て来ない。しかも裁判所も単なる損倍の民事訴訟を「警備法廷」で行っており、それは最初から被告と支援者全員を犯罪者扱いする法廷のため、そのまま原告「基金」を勝たせてしまう危険性がある。つまり彼らは自己保身や現状維持のために、上からの命令を何も問題にする事無く暴力をふるい続けているのだ。

哲学者のハンナ・アレントは、ナチズムは独裁者だけでなくそれに思考停止して従う末端の役人たちが作ったのだと明らかにした。安倍政権の暴走で多くの人が危惧する「ファシズム」とは、政権の暴力と同時に、行政の末端から民間人まで社会全体が「総思考停止状態」となって暴力を振るう事だ。その一つの極限が「竪川SLAPP訴訟」だからこそ、絶対に勝って止めなければならないのだ。

12年2月9日に私が「威力業務妨害」をした事実も首を絞めた事実も一切ない。裁判所は、江東区役所と「基金」が本来の役割や責任を放棄して警察権力と一体の損倍をかけてくる事こそを罪にしなければいけない。
私達は「基金」と江東区の請求は不正で無効、1円も支払う必要なしという結論を必ず勝ち取る。その過程でピンチをチャンスに変え、警察、江東区、「基金」が訴訟を後悔して二度とやれない所まで追い込み、他の様々な運動と同様にファシズムを止めて生きる権利を勝ち取るのだ。